栄養士になるには

栄養士の資格取得方法

栄養士になるには、厚生労働大臣から栄養士養成施設として指定認可された学校(昼間部のみ)に入学し、その課程を履修して卒業しなければなりません。
栄養士養成施設は、すべて昼間の学校であり、通信教育・夜間部の学校は指定認可されていません。
栄養士養成施設には、修業年限4年の大学(管理栄養士養成施設と栄養士養成施設の2つがあります)、修業年限2年の短期大学および修業年限4年・3年・2年の各種・専門学校がありますが、どの学校を卒業しても栄養士の資格は同じです。

  • 2年制~4年制
    養成施設へ入学

    (専門学校・短大・大学)

  • 卒業

    (各養成施設で必要単位を取得)

  • 栄養士免許申請

    (各都道府県知事に申請して免許を受ける)

  • 栄養士資格取得

栄養士養成施設について

栄養士・管理栄養士の養成施設は全国各地にありますが、それぞれに特色があり、必ずしも同じ授業やカリキュラムを実施しているというわけではありません。
自分自身の目的に合った施設を選ぶことが、夢に近づく一歩です。
施設で学べる様々な授業の一部をご紹介します。

栄養指導論
栄養指導論

栄養指導論とは、人の栄養状態や食行動、食環境、健康などの情報を収集・分析して、それらを総合的に評価、判断することです。授業ではそれらの能力を養います。たとえば、栄養士と相談者の役になり、食事を評価、判断して栄養指導の技術習得を目指す実践型の実習授業なども行います。

調理学実習
調理学実習

包丁の取り扱いの基本から、実際の調理(生物、焼物、揚物、煮物、蒸し物など)方法を習得します。養成施設の中には、四季の食材を生かした日本料理、また本格的な西洋料理や中国料理を学ぶこともあります。

給食管理
給食管理

模擬の給食経営管理センターにて、材料の検収から下処理、調理、盛り付け、配膳、洗浄までを、衛生的に実施する授業を行います。最近では、最先端の衛生管理システムを導入している養成施設も増え、そこで授業を受けると、まるで本物の給食センターで仕事をしているような感覚になります。

臨床栄養学
臨床栄養学

正しい食事療法は、健康な体づくりをします。臨床栄養学とは食生活と疾病との関連を研究する授業です。病気の進行防止のための学習というと分かりやすいかもしれませんね。また、乳幼児から高齢者まで、様々な世代にあった献立について考えるのも、この授業です。栄養価の高い美味しい献立を考えたり、実際に自分たちで調理したりして、学習します。

食品加工学
食品加工学

バターやチーズ、レトルトカレーなどなど、世の中にはたくさんの加工食品があります。そういった加工食品の製造や長期保存の方法について研究する授業が食品加工学です。実習では、自分たちで缶詰やミソなどを作る授業をしているケースも。実際に養成施設で作った加工食品を販売することもあるようです。

養成施設ごとの特色

より深い知識が学べる施設

より深い知識が学べる施設

臨床栄養(病院などでの栄養指導)やスポーツ栄養、食品など各専門分野についてより深い知識・技術を学ぶことができる施設。

実践型に近い施設

実践型に近い施設

調理をしたり、メニューを考えたり、より実践的な技術を身につけ即戦力となる人材を育成する施設。

他の資格も取得できる施設

他の資格も取得できる施設

栄養教諭など他の資格も取得ができる施設。

養成施設の詳細は、学校案内を取り寄せて読んだり、オープンキャンパスや体験入学に参加したりして選定するようにしましょう。
選ぶ際は自分の目的を見直すことが大切です。

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