キーワード分析!栄養士実力認定試験過去問~栄養学総論②~

出題頻度第2位は「糖質の栄養」。
これも昨年度のコラムで取り上げたので、復習してくださいね。
深堀り!栄養士実力認定試験過去問題~栄養学総論①~
糖質は一番基本のエネルギー源。そのポイントを整理してきましょう!
食後と糖質
食事で糖質を取り込むとことで起こることは、何でしょうか?
まず、大前提として、食後、血糖値は上昇します。
それを踏まえて、出題された例解を見ていきましょう👇
★食後には、膵臓からインスリン分泌が促進される。
(食後、上昇した血糖値をコントロールするため、血糖値を下げるホルモン・インスリンの分泌が促進されます。)
★食後、筋肉ではグルコースの取り込みが促進する。
(インスリンが促進します!)
★食後、グルコースから脂肪酸が合成される。
(インスリンが血中グルコースの肝臓や脂肪組織への取り込みを促進します!脂肪酸はさらにトリアシルグリセリドとして脂肪組織に貯蔵されます。)
★食後、肝臓・筋肉では、グリコーゲンの合成が促進する。
(グリコーゲンは、すぐには使わない糖質のストックスタイル。)
★食後には、肝臓で糖新生が抑制される。
(血糖が充実しているのに、新しくグルコースを産生する必要はありません。糖新生はちょっと休憩🍵)

食後と糖質
食事をしてから時間が経ち、お腹が空いてきた…
止まったら命にかかわる脳は、血糖をエネルギーに動きます。
つまり、血糖が足りないならつくらないと危険💦
それを踏まえて、出題された例解を見ていきましょう👇
★血糖低下作用を促すインスリンの分泌は増加しない。/血糖上昇作用を促すグルカゴン分泌が促進される。
(これ以上血糖を下げないために、インスリンの分泌は⇓、血糖値を上げるためのグルカゴンの分泌は⇑。)
★食間期は、肝臓のグリコーゲン分解が亢進する。
(グリコーゲンは、糖質のストックスタイル。不足したらストックを使える形・グルコースにして血中に放出して、血糖値を維持します。)
★空腹時でも、脂肪酸からはグルコースは合成されない。
(グルコースを増やしたい時でも、脂肪酸からグルコースを合成するための酵素が存在しないので、利用できないんです😢)
★空腹時には、肝臓で糖原性アミノ酸からグルコースが産生される。
(糖新生ですね😊代謝されてケトン体になるケト原性アミノ酸は、糖新生には使えません✖)
★飢餓状態など血糖供給が乏しいときは、脳でのケトン体の利用が進む。
(脳の直接エネルギー源の基本は血糖。でも、どうしても血糖が足りないときは、ケトン体を使います。生死がかかった飢餓状態、使えるものは使うしかない!ってことで。)
★糖質の十分な摂取は、体たんぱく質の分解を抑制する。
(逆に言うと、糖質が十分ではない飢餓状態の場合、体たんぱく質の分解は亢進します。筋肉では筋たんぱく質を分解によってアラニン(アミノ酸)が生じ、肝臓で糖新生の材料になります。そうして合成されたグルコースは、筋肉に運ばれてエネルギー源になる。👈「グルコース-アラニン回路」ですね。 )

その他のポイント
食後、食間にかかわらない、重要ポイント👇
★糖質の摂取量が多いと、ビタミンB1 の必要量が増す。
(ビタミンB1は、グルコースの代謝経路・TCA回路に作用する2つの酵素の補酵素です。)
★血中の乳酸は、肝臓で糖新生によりグルコースに変換される。
(筋肉などの嫌気的代謝で生じた乳酸 → 血液を介して肝臓へ → 肝臓で糖新生によりグルコースへ → 血液を介して筋肉などへ 👈「コリ回路」ですね。)
★筋肉のグリコーゲンは、血糖値の維持には利用されない。
(筋肉のグリコーゲンは、筋肉収縮のエネルギー源です。)
★組織重量当たりのグリコーゲン量は、筋肉より肝臓のほうが多い。
(肝臓のグリコーゲンは、血糖の維持にも利用できます✨)
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全国栄養士養成施設協会が毎年実施する実力認定試験を2025年12月実施分まで、過去5年間の問題を分野別に網羅。直近2年は、実際の問題用紙を掲載。解説付き別冊解答充実。5年間のすべての問題の正答率も示す。ご購入は建帛社様サイトから。
出典:栄養科学シリーズNEXT 食品衛生学 講談社
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▶Columnist Profile
協会事務局スタッフ M・Y
管理栄養士
日本女子大学卒業
大手食品メーカーの研究職を経て、現在に至る。
3児のママ。



