2023年度 食生活改善普及運動

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2023年度の食生活改善普及運動です。
食生活改善および普及活動を積極的に展開された養成施設の取り組みをご紹介します。

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函館短期大学

 【イベントタイトル】  
 函館短期大学食物栄養学科キャンパス見学会・体験給食
【実施場所】
 函館短期大学・食堂
【対象者や参加者・その選定理由】
 対象者:見学会参加者(高校生・17名、同伴者・5名、
 計22名)
 選定理由:栄養士を目指す高校生に、生活改善普及運動
 を周知し、入学後や栄養士取得後に、健康増進活動に参
 加し社会貢献する姿を具体的に伝えるため。
【実施内容】
 キャンパス見学会にて体験給食を実施し、これまでに学内の調理イベントで好評だったスパイスカレーとカップサラダを試食しました。栄養士・栄養教諭を目指す在学生が、参加者へ生活改善普及運動ツールを使用したクイズを行い、野菜摂取不足を解消するバランスの取れた食事について呼びかけました。その後、体験給食では「+1(プラスワン)」の野菜量を把握するため、野菜70gを使用したカップサラダと、野菜カレーを試食。食べる量を把握してもらうなどの取り組みを実施しました。
【本取組の効果】
啓発ツールを使用することにより、1日350gの野菜を摂取することや、70gを一皿追加することを具体的に伝えられました。無理なく食生活を見直すきっかけになったと考えます。また、本学在学生についても生活改善普及運動への理解を深められ、栄養士免許を取得後にさらに活躍する教育へつながりました。







名古屋経済大学

 【イベントタイトル】
タウンミーティング&健康フェア
【実施場所】
エナジーサポートアリーナ(犬山市体育館)の多目的室
【対象者や参加者・その選定理由】
対象者は犬山市民。参加者は高齢者の割合が高かった。
今回は、犬山市が市民を対象にして初めて実施した「健康フェア」に大学として参加したため、本学が対象者を選定することはしていない。犬山市が掲げるイベントの目的が「人生100年時代を誰もが健康でいられるよう「自ら取り組める健康づくり」「支え合って行う健康づくり」を市民の皆さんと一緒に考える機会とする」というものであったため、高齢者の参加が多いことを想定し、本学のイベント内容を企画。
【実施内容】
①本学学生が作成した健康に関する媒体(内臓脂肪型肥満、動脈硬化と脂質異常症、食後高血糖、鉄欠乏性貧血、骨の健康をテーマとしたもの)の展示および配布。媒体は、わかりやすい表現になるよう工夫しました。
②本学学生が作成した間食(牛乳や果物を使用したスイーツなど)のレシピ紹介リーフレットの展示。カルシウム摂取を意識して、牛乳をうまく活用したレシピを中心に紹介しました。
③血圧測定。塩分チェックシートを配布して、食生活の見直しをご提案。
④ヘモグロビン量測定器(採血なしで推定できる機器)による測定。特に測定値が低かった方には鉄分の多い食品などを紹介しました。
【活動を行っての効果や感想など】
犬山市と市内の大学、地元の企業や「食の改善推進協議会」のメンバーの方々と協力して、食や栄養などに関する様々な体験コーナーを設置しました。
地元住民の健康に対する意識を高められるイベントを展開できたことは有意義でした。地域住民の皆様にとっても、健康について気付きのある良い機会になったと思います。今回、本学の管理栄養学科の有志学生もイベントに参加しましたが、栄養指導の体験ができ、管理栄養士へのモチベーションが高まった様子でした。健康に関心がある対象者だけでなく、関心が低い人(特に高齢者)をいかにイベントへ誘導できるかという点などを今後の課題とします。