<おいしい情報をお届けするコラム>料理はサイエンス!?知ってるだけで女子力アップの計量術

調理は化学。化学とは物質の性質や構造、反応などを研究するサイエンス。
材料や調味料の性質や特性を生かして、切る、混ぜる、煮る、焼く、揚げるなど加工して料理に仕上げるのが調理です。
料理の出来栄えに肝心なのが調理の際にきちんと「はかる」こと。「容量や重量を量る」「温度を測る」「時間を計る」。
慣れてくるとおおよその見当がつくようになりますが、調理の失敗のほとんどは「はかり」間違えることが原因です。正しく「はかる」ことで調理を合理的に進めることができて、無駄が抑えられ経済的です。「容量や重量を量る」には計量スプーンや計量カップ、キッチンスケール。「温度を測る」には温度計や中心温度計を、「時間を計る」にはキッチンタイマーを使用。
ここでは基本的な容量や重量の計量についてご紹介します。
計量スプーンの大さじ1は15mlで、小さじ1は5mlです。
しょうゆなどの液体を量るときは、盛り上がってこぼれ落ちない程度に注ぎます。砂糖や粉類などは山盛りにすくってから別のスプーンの柄などで平らにすりきります。
ペットボトルのキャップは7.5mlに規格が統一されています。計量スプーンがないときに代用できる優れもの。覚えておくと便利です。
計量カップの1カップは200mlで、液体を量る時はカップを平らな場所に置いて、目の高さと目盛りが水平な位置で見て量ります。小麦粉などの粉類を量る時は計量カップを調理台に軽く打ちつけてならします。
耐熱性素材の計量カップは熱いものを入れたり、そのまま電子レンジで加熱したりできるので便利。家庭用のおたまは50~100ml程度のものが一般的なので、手元にあるものの容量を知っておくと計量器として兼用できます。
間違えやすいのが、炊飯器などに付属している1合の計量カップ。1合カップは180mlなので注意です。
肉や魚、野菜などはキッチンスケールを使用します。商品の重量表示も利用しましょう。
キッチンスケールはデジタルで2kgまでのものがおすすめ。風袋の重さを簡単に差し引いて、容器に調味料などを順番に入れながらグラム単位で量ることができます。
食品成分表に参考資料として掲載されている、計量器の容量による重量や食品の目安量を参考にすると便利です。
<基本の調味料の標準計量スプーン・カップによる重量表>

塩の分量の「少々」と「ひとつまみ」
「少々」は親指と人差し指の二本の指先でつまんだ量で、ほんの少しという意味です。「ひとつまみ」は親指、人差し指、中指の指三本でつまんだ量で「少々」より多めということです。塩の分量の「少々」と「ひとつまみ」。
「少々」と「ひとつまみ」は、料理の味の調整や、肉や魚に下味をつける場合によく使われる表現です。
その場合、実際には指より調味料の容器を利用したほうが均等に振り掛けられます。

「適量」と「適宜」
「適量」とはちょうど良い量を加減して必ず入れるということで、「適宜」とは必要であれば入れるということ。
例えば、スパイスなどが「適量」とされていれば、その時の状態に応じて量を調整して入れます。「適宜」とされていたら、そのスパイスの風味を効かせたいと感じたら入れても良いですし、必要ないと思う時は入れなくても良いということです。
<日常的な食品の目安量(一般的な大きさのもの。廃棄分を含む)>

ニンニクやショウガの「ひとかけ(1片)」
ニンニクのひとかけは小房に分けた一つのことで、ショウガのひとかけは親指の頭程度の大きさのことです。
今回のおいしいレシピ紹介は、計量して混ぜるだけの簡単なドレッシング。
チーズとニンニクの風味がアクセントのクリーミーなドレッシングです。野菜にかけたり、ディップソースとして添えたり、肉や魚の料理にも合います。
シーザーサラダとは、レタスをクルトンとフレンチドレッシングで和えて粉チーズを振り掛けたサラダのこと
シーザーサラダ風ドレッシング
【材料 3人分】オリーブオイル(またはサラダ油) 大さじ2
マヨネーズ 大さじ1
牛乳(またはヨーグルト) 大さじ1
レモン果汁(または酢) 小さじ1
粒入りマスタード 小さじ1
粉チーズ 小さじ1
ニンニクのすりおろし 少々
こしょう 少々
【作り方】
容器にすべての材料を入れよく混ぜ合わせます。
冷蔵庫で冷やしてなじませると分離しません。
(1人分 約25ml 113kcal 塩分0.2g)
牛乳をヨーグルトで代用する場合は、無糖や加糖、ドリンクタイプなどいずれのものでも構いません。レモン果汁とニンニクのすりおろしは市販のものが便利です。
ぜひ、試してくださいね♬