<おいしい情報をお届けするコラム>ニンジンで免疫力をアップ!寒さと乾燥が気になる季節に向けて体調を整えよう

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料理の彩りに欠かせないニンジンは、価格が手ごろで、和洋中とさまざまな料理に使われます。生でも加熱してもおいしい緑黄色野菜の代表です。


にんじんの生産量、1位は北海道!2位は?

アフガニスタン原産。日本には江戸時代初めに中国を経由して東洋種が伝えられました。細長いのが特徴で、色が赤や紫、黄などの品種があります。


代表的なものがお正月に食べられる金時ニンジン。
江戸時代後期にヨーロッパで改良された西洋種が伝えられ、東洋種よりも栽培しやすかったことから明治時代以降は主流となりました。現在、一般に流通しているのは西洋種の五寸ニンジンで、15~20cm程度で鮮やかなオレンジ色と香りが強いのが特長。ほかに10cm程度の三寸ニンジンなどがあります。

最もおいしい時期は冬から春で、生産量*は、1位が北海道、2位が千葉県、3位が徳島県。全国各地で時期をずらして周年栽培されています。

緑黄色野菜でトップクラスの栄養素!

一般的な西洋種にはオレンジ色の色素成分のカロテンが豊富で、その含有量は緑黄色野菜の中でもトップクラスです。カロテンは体内で必要な量だけビタミンAに変換されます。通常サイズの3分の1本程度(約50g)で、成人が1日に必要な量のビタミンAを摂取することができます。


ビタミンAは粘膜の健康維持に効果的で、口や鼻、のどなどの粘膜を正常に保つことで外部からウイルスの侵入を防ぎます。胃腸などの調子を整えます。
また、目を乾燥から守り、視力を保つ働きをします。肌荒れの改善も期待できます。

ビタミンAに変換される以外にも、カロテンには活性酸素を除去する抗酸化作用があり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立ちます。
ニンジンを毎日の食生活に取り入れることで免疫力をアップして、これからの寒さと乾燥が気になる季節に向けて体調を整えましょう。

 

炒めてよし!揚げてよし!和えてよし!の万能野菜

カロテンは特に皮に多く含まれているので、よく洗って皮ごと食べるのがおすすめ。脂溶性なので、炒めたり、揚げたり、ドレッシングなどで和えたり、油を使って調理すると吸収率がアップします。

  
(左から)肉じゃが・カレー・サラダ


食べる時に注意したいこと!
栄養豊富なニンジンですが、ビタミンCを壊す酵素のアスコルビナーゼが含まれています。アスコルビナーゼは酸や熱に弱いので、生で食べる場合はレモン汁や酢などを加えるとよいでしょう。

ニンジンを選ぶポイント
オレンジ色が濃く、表面がなめらかで、茎を切り落とした芯の直径が小さいこと。葉が付いているものは葉が生き生きとしているものを選びましょう。
保存するときは、乾燥を避けてキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫の野菜室に入れます。

今回のおいしいレシピ
「フランスのお惣菜の定番、キャロットラぺ」

フランスのお惣菜の定番、キャロットラぺをご紹介します。
千切りしたニンジンをドレッシングで和える方法が簡単ですが、加熱することで調味料となじみやすくなり、栄養価が高まります。

≪材料4人分≫
ニンジン(中) 2本
炒め用のオリーブオイル 大さじ1
レーズン 20g
クルミ(ロースト) 20g

*ドレッシング
酢 大さじ4
オリーブオイル 大さじ2
砂糖 小さじ1
塩 少々
コショウ 少々

≪作り方≫
(1)ニンジンはスライサーなどで千切りにして、クルミは刻んでおきます
(2)大き目のボウルにドレッシングの材料を混ぜ合わせて冷やしておきます
(3)フライパンにオリーブオイルを熱してニンジンを中火で3分間炒めます
(4)(2)に(3)とレーズン、クルミを加えて和えて、冷蔵庫で冷やします
(1人分 161kcal 塩分0.2g)



ぜひ、作ってみてください♬

*2019年農林水産省「作物統計調査 作況調査(野菜)」による


 

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