<おいしい情報をお届けするコラム>旬のあずきで厄よけ!栄養バランスを整えて新年に開運を呼び込もう

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古くから、赤は魔よけの色として邪気を払う神秘的な力があるとされ、赤色のあずきは、ハレの日の行事や儀式などで特別な食べ物として用いられてきました。


日本はあずき大好き!世界一の消費国

原産地は東アジアと考えられています。日本では縄文時代の遺跡にあずきの痕跡が確認されています。
日本はあずきの世界一の消費国で、そのほとんどが菓子類の原料として使われます。「あん」などのように甘く味付けするのは日本特有の食べ方です。海外ではスープや煮込み料理に使用されます。
  
(左から) おはぎ/白玉ぜんざい/あずきバー

消費量の30%程度がカナダや中国、アメリカからの輸入です。カナダやアメリカではあずきを食べないので日本への輸出用として生産されています。

旬は10月から2月で、国内生産の90%以上が北海道産。気候に合わせた品種を選べば日本全国どこでも栽培可能です。
大粒の種類が大納言、小粒が普通小豆に分類されます。一般的な赤いあずき以外に黒や白などがあります。京都府産の「丹波大納言」や岡山県産の「備中大納言」、北海道産の「エリモショウズ」など産地名が付いているものもあります。
  
(左から) 宇治金時かき氷/和菓子かのこ/あんバタートースト

栄養のバランス抜群で低脂質

主成分は炭水化物の糖質と食物繊維で、タンパク質も豊富。ほかにビタミンB群、カリウムやカルシウム、鉄など、さまざまな栄養素をバランスよく含んでいます。

あずきは低脂質で、だいずと比べると約10分の1、らっかせいと比べると約20分の1です。
疲労回復効果やむくみの解消、便秘の改善、生活習慣病予防などが期待できます。皮に含まれるサポニンやポリフェノールには老化を防ぐ抗酸化作用があります。
年末年始で忙しいこの時期、食生活にあずきを取り入れて、不足する栄養素を補って体調を整えましょう。

また、おいしいあずきの選び方は、粒の大きさがそろっていて、濃いあずき色でつやがあるもの。白い部分がきれいな白い色のものを選びます。密閉容器に入れて冷暗所で保存します。1年を経過すると皮が硬くなるので早めに食べきりましょう。

赤飯にはあずき?ささげ?

赤飯のレシピにあずきではなくささげと書いてある場合があります。


あずきとささげは同じマメ科ササゲ属ですが違う種類です。見た目はよく似ていて、あずきは赤みがかっていて、ささげはあずきより黒っぽい色をしています。ささげはあずきより固い食感です。

あずきは煮ると割れてしまうことがありますが、ささげは煮ても壊れにくいのが特徴。江戸時代、武家社会の関東では、割れたあずきは切腹をイメージすることからささげを使うようになりました。
過去の記事「<おいしい情報をお届けするコラム>行事食で季節の移り変わりを楽しもう【後編】」で、赤飯のレシピ「簡単!炊飯器で赤飯」をご紹介しています。


今回のおいしいレシピ
「基本的なあずきの甘煮」

甘く煮たあずきはそのままでおいしいですが、焼いたもちや食パンに添えたり、アイスクリームやヨーグルトと和えたりとアレンジはいろいろ。調理は簡単で事前の準備も不要です。好みの甘さにすることができます。作りやすい分量でご紹介します。


【材料】
あずき(乾燥)200g
砂糖150g(好みで加減します)
塩小さじ1/4
水1L

【作り方】
(1)あずきはさっと洗って水気を切ります。変色したり割れたりしているものがあれば取り除きます

(2)あずきの渋抜きをします。鍋にあずきを入れて、分量外のたっぷりの水を加えて中火にかけて沸騰させます。沸騰したらゆで汁を捨てて、ざるにあげて水気を切ります

(3)鍋にあずきを戻し、分量の水を入れて中火にかけます。沸騰したら弱火にして40~50分や軟らかくなるまで煮ます。途中、あくが出たら取り除き、途中で水分が少なくなってきたら水を加えます。豆が指でつぶせるくらいの硬さになるまで煮ます

(4)ゆで汁をひたひたになるくらいまで捨ててから半量の砂糖を加えます。弱火で焦げないようにかき混ぜながら5分程煮たら残りの砂糖を加えて煮詰めます。冷えるととろみがしっかりしてくるので少しゆるい状態で仕上げに塩を加えて火から下ろします

★ポイント!!
あずきが硬いうちに砂糖を加えるとそれ以上軟らかくならないので注意します。

(5)粗熱を取ったら保存容器に入れます。冷蔵保存なら1週間、冷凍保存なら1か月を目安に食べきります。冷凍したら自然解凍します

ぜひ、作ってみてください♬

<ライター:井潟直子>


 

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