<おいしい情報をお届けするコラム>旬の秋ナスを食べて残暑バテを乗り切ろう!

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ナスといえば、濃い紫色で長卵形の「長ナス」が一般的です。
原産地はインドで、日本には奈良時代に中国から伝わりました。

 

 

品種は多数あり、皮の色は紫や白、緑、紫と白のゼブラ模様などがあり、形は丸いものから長卵形、細長いものまで、大きさもさまざま。
京都の「賀茂(加茂)ナス」、愛知の「天狗ナス」など、各地で伝統野菜として受け継がれてきたものが多くあります。
旬は6~9月。代表的な夏野菜ですが、初秋の9月頃に収穫されるものは皮が薄く、種が少なくて果肉が締まっておいしいといわれています。

「秋ナスは嫁に食わすな」その意味は?



この言い伝えの解釈にはいくつかの説があります。
よく知られているのが「おいしいから嫁に食べさせるのはもったいない」という意地悪な気持ちを表しているものと、「暑さが落ち着いてきた秋にお嫁さんの体を冷やすのは良くない」という跡取りを出産してくれる嫁の体を気遣う気持ちを表しているというもの。
ほかに「種が少ない=子宝に恵まれない」や、「嫁ではなく夜目(ネズミ)に食べられないように」という説があります。

90%以上が水分のナス!

ビタミン類とミネラル類はほとんど含まれませんが、カリウムと食物繊維が比較的多め。
カリウムには、余分なナトリウムの排出を促して血圧を下げる作用があります。
ナスが体を冷やすといわれるのは、水分が多く、カリウムの利尿作用によって尿と共に熱が排出されて体温を下げることから。
暑い季節にはクールダウンしながらむくみ解消の効果が期待できます。食物繊維には便通を整える働きがあります。

紫色の皮に含まれるナスニンはアントシアン系の色素で、抗酸化作用があり、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病を防ぐ働きがあるといわれています。
味や香りに癖がないので、和洋中問わず、煮物から炒め物、揚げ物、漬物などまで幅広く料理することができます。

ナスを切って時間を置くと変色するため、水にさらしてあくを抜きますが、カリウムやナスニンは水溶性なので、長く水につけておくと栄養素が流れ出してしまいます。
10分間を目安にしましょう。新鮮なものはあくが少なく、切ってすぐに調理するときはそのまま使用します。

美味しいナスを選ぶポイント

表面につやと張りがあって、持ってみてしっかりと重みのあるものを選びましょう。
へたのとげが触ると痛いほど鋭くとがっているものが新鮮。低温と乾燥に弱いので、新聞紙で包んでポリ袋に入れて冷暗所で常温保存します。
2~3日で使い切りましょう。冷蔵すると日持ちはしますが、硬くなって風味が落ちます。
電子レンジでチンして、調味料を混ぜてかけるだけの簡単な蒸しなすをご紹介します。

<簡単!レンジ蒸しなす>

【材料】(2人分)
ナス(中) 3本
・調味料
   酢 大さじ1
   しょうゆ 小さじ1
   砂糖 小さじ1

・薬味
   長ネギ 10cm
   削り節 2g

【作り方】
(1)ナスはへたを切り落とし1本ずつラップで包み、500Wの電子レンジで約5分加熱します。加熱後、ラップをかけたままボールなどにとって流水で冷まします。
(2)調味料を混ぜます。
(3)長ネギは刻んでザルに入れ、流水ですすいで軽くぬめりを落とし、キッチンペーバーで水気を取ります。
(4)ナスが冷めたらラップを外して、水気を取ってから手で割き、器に盛り付けます。(2)の調味料をかけ、(3)の刻みネギと削り節をちらします。

【ポイント】
・ナスは加熱後にスピーディーに冷やすと、鮮やかな紫色に仕上がります。
・薬味はショウガやオオバ、ミョウガなど、調味料は市販のポン酢やドレッシングなどお好みで。
(1人分 54kcal 塩分0.5g)


旬の秋ナスのみずみずしい食感をシンプルに楽しむことができます。
ぜひ、作ってみてください♬



 

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