<おいしい情報をお届けするコラム>12月24日は何の日?「学校給食感謝の日」
学校給食は、明治22年に山形県西田川郡鶴岡町(現在の山形県鶴岡市)のお寺の境内にあった私立小学校で始まり、以来、各地に広がりました。
その後、戦争中の食料不足で中断されましたが、昭和21年12月24日に米国のLARA(アジア救援公認団体)* から学校給食のための救援物資の寄贈を受けて、翌年1月、再開。
(左)ある世代にはとても懐かしいソフト麺 (右)おそろいのスモッグ姿の給食係
このことから12月24日は「学校給食感謝の日」と定められましたが、この日は冬休みと重なるため、昭和25年以降、1月24~30日の1週間が「全国学校給食週間」になりました。
1月22日は「カレーの日」
昭和57年、社団法人全国学校栄養士協議会が学校給食施行35周年を記念して、全国学校給食週間の前のこの日に、給食メニューとして一斉にカレーライスの提供を呼びかけたことに由来しています。学校給食で一番人気のカレーライスは日本の国民食。
主食のご飯と肉や野菜が一度に食べられるので栄養バランスの良い献立です。そのルーツは戦前の海軍だと言われています。
食欲増進、脂肪燃焼に効果があるカレー粉
カレー粉は数十種類のハーブやスパイスを混ぜ合わせたもので、健康効果の高い成分が入っています。
特徴的な黄褐色の色素成分はターメリック(ウコン)のクルクミンで、ポリフェノールの一種です。肝機能や消化不良を改善します。
代表的な辛み成分は唐辛子のカプサイシンで、食欲増進、脂肪燃焼に効果があります。独特な風味のもとになっているのはクミンで、消化を促進したり、免疫力を高めたりします。コリアンダーはパクチーの種子を乾燥させたもので、カレーの主な香味スパイスです。健胃と整腸作用があります。
ほかにもさまざまなハーブやスパイスが使われているカレーは、身近な薬膳料理です。
好きなカレーの具材はなんですか?
定番の具は豚肉、タマネギ、ニンジン、ジャガイモですが、旬の野菜でアレンジしてみましょう!
冬はハクサイやキャベツ、ダイコン、キノコ類など、煮込むことでうま味が増す野菜がおすすめです。
今回の、おいしいレシピは「ルウから作るカレーライス」
今回のレシピは、もちろんカレーです。
市販のルウを使わない学校給食風の懐かしいカレーのレシピをご紹介します。
<ルウから作るカレーライス>
【材料】(大人4人分)
豚の小間切れ肉 200g
タマネギ 1個
ニンジン 1本
ジャガイモ 4個
具を炒めるためのサラダ油 大さじ1
おろしニンニク 小さじ1
おろしショウガ 小さじ1
・調味料と水
水 4カップ
コンソメ 大さじ1
塩 小さじ1/2
砂糖 大さじ1
ケチャップ 大さじ1
ウスターソース 大さじ1
・ルウの調味料
バター 20g
ルウのためのサラダ油 大さじ1
薄力粉 大さじ4粉 大さじ2
カレー粉 大さじ2
ご飯 適量
【作り方】
(1)タマネギはくし形切りに、ニンジンとジャガイモはひと口大に切ります
(2)鍋に具を炒めるためのサラダ油とタマネギ、おろしニンニク、おろしショウガを入れて中火にかけ炒めます。タマネギの色が変わってきたら、豚肉、ニンジン、ジャガイモの順に入れて、全体に半分程度火が通るまで炒めたら水を入れます。強火で沸騰してきたらコンソメを加えて、中火に弱めて火が通るまで煮込みます
(3)ルウを作ります。フライパンにバターとルウのためのサラダ油を入れてから弱火にかけて、バターが溶けたら薄力粉を入れて焦げ付かないように炒めます。薄いきつね色になったら、カレー粉を加えてひと混ぜしたら火を止めて、(2)のスープを少しずつ加えて混ぜてペースト状にします
(4)(2)に残りの調味料の塩と砂糖、ケチャップ、ウスターソースを加えて混ぜたら、(3)を加えてよく混ぜて、全体にとろみがつくまで10分間程度煮込みます
(5)カレー皿にご飯を盛り、(4)のカレーをかけます
(1人分 733kcal 塩分2.6g)
カレーは大量に作ることが多いですが、そのまま室温で長時間放置しないようにしましょう。しっかり加熱したつもりでも菌が増殖することがあります。
粗熱を取ったら小分けにして冷蔵または冷凍保存しましょう♬
* LARA(アジア救援公認団体)とは
Licensed Agencies for Relief in Asiaの略語。戦後、在米日系人を中心にした宗教団体などで組織された民間の対日救済運動のこと。LARA物資の代表的なものに戦後の学校給食で用いられた脱脂粉乳があります