<おいしい情報をお届けするコラム>熱に弱く水溶性のビタミンCを効率良く摂取!みかんを食べて風邪予防

冬の風物詩「こたつでみかん」。
みかんは価格が手ごろで、調理器具や食器を使わずに簡単に手で皮をむいて食べられることから日本人になじみ深い果物で、日本の果実生産量の第1位です。
一般的にみかんといえばうんしゅうみかんのこと。鹿児島県が発祥地です。インド原産で、江戸時代に中国からかんきつ類の種子が伝来して自然交配によってできた品種です。
みかんの旬は?種類はどのぐらい?

旬は11月から1月です。4つの品種があって、9月頃に収穫が始まる「極早生(ごくわせ)」から、10月に収穫が始まる「早生(わせ)」、11月に収穫が始まる「中生(なかて)」、12~1月に収穫が始まる「普通(ふつう)」まで、貯蔵ものとハウス栽培もあって通年で流通しています。
最も収穫量が多いのは和歌山県で、2位が静岡県、3位が愛媛県、4位が熊本県、5位が長崎県です*。
「有田みかん」や「三ケ日みかん」、「愛媛みかん」、「西宇和みかん」、「熊本みかん」、「長崎みかん」などいろいろな種類がありますが、これらはどれもうんしゅうみかんです。産地名をブランドにして販売しています。
今の時期にピッタリ!風邪予防の強い味方

85%以上が水分。ビタミンCが豊富で風邪予防に役立ちます。皮をむいてそのまま食べることで熱に弱く水溶性のビタミンCを効率良く摂取することができます。
酸味の素になっているクエン酸には疲労回復の効果が期待できます。じょうのう膜(果肉の袋)には食物繊維が含まれていて便秘を改善。白い筋には、血流の改善が期待できるフラボノイドの一種のヘスペリジンが含まれていて、高血圧や動脈硬化の予防に効果的です。
みかんの上手な食べ方は!?
皮に張りがあって滑らかで重みがあるもの、へたは小さい緑色のものを選びましょう。直射日光の当たらない風通しのいい場所で保存します。箱で購入した場合はふたを開けておいて下の方から食べます。
今回のおいしいレシピは「みかんドレッシング」
みかんの優しい酸味と甘さを生かしたみかんドレッシングをご紹介します。ゆでた鶏ささみや白身魚の刺身などと生野菜を合わせたサラダにもよく合います。
【材料】(4人分)
みかんの搾り汁50cc
酢小さじ1
オリーブオイル大さじ1
塩ひとつまみ
・みかんの搾り汁について
大きさによりますが1~2個分です。
みかんを皮ごと上下半分に切って手で絞ります。
【作り方】
(1) 材料をよく混ぜます
(2) お好みのサラダにかけます
(ドレッシング1人分 33kcal 塩分0.2g)
*平成30年産果樹生産出荷統計(2018年政府統計)による