🍙第5回:Happyおむすびコンテストの軌跡🍙 ~厚生労働省・文部科学省・農林水産省後援について~ ~食育と共食~

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🍙第5回:Happyおむすびコンテストの軌跡🍙 ~厚生労働省・文部科学省・農林水産省後援について~ ~食育と共食~

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Happyおむすびコンテストは、厚生労働省・文部科学省・農林水産省の
3省のご後援をいただきました。

そこで、第5回のテーマは「厚生労働省・文部科学省・農林水産省後援について」「食育と共食」です。

 

「栄養士・管理栄養士養成施設」に関わる省庁の代表的な3省にご後援をいただければ、
コンテスト自体の信頼性も影響力も高まるはず!といいうことで、後援の申請を決めました。

とは言え、いざ申請書類の作成に取り掛かると、より明確に示さなくてはいけないことが
たくさんありました。

そのうちの一つが、コンテストの目的です。

2回のコラムに書いたように、企画した時点の目的は
「栄養士・管理栄養士のことをもっとみんなに知ってもらいたい!」ということです。
栄養士・管理栄養士の認知度が上がり、優秀な人たちが活躍してくれるようになったら、
国民の健康を栄養面から支えることがもっとできるようになるので、
この目的も将来的には国に貢献できるものです。

でも、もっと直接的でわかりやすい「社会貢献につながる目的」を掲げる必要がある・・・

そこで、私たち栄養士・管理栄養士の大きな役割の一つ「食育」を目的としました。

 「おむすび」の思い出を探す中で、「食べる」ということを改めて考える。

 「思い出」は人との関わりの中でできるから、「共食」の良さを振り返ることにもなる。

そんなきっかけが、「食育」の第一歩になるはずです。

こうして、「食育の推進に寄与できる」ことを伝えることが、
厚生労働省・文部科学省・農林水産省からご後援いただくことにつながりました。

 

ここで、「食育」「共食」について考えてみましょう。

「食育」とは、
「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと
位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と
「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの」
(農林水産省HPhttps://www.maff.go.jp/j/syokuiku/network/about/index.html)、

「『生きる力』=『食べる力』を育む」
(政府広報オンライン:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/3.html

とされています。

人間は食べなくては生きていけません。
毎日3食、何をどれだけどのように食べるのか。その積み重ねが自分の身体を作っていきます。
健康に成長し、生活し、できるだけ長く元気に自立して生活していくために
適切な食生活を実践していくための力を育むことが「食育」です。

食事は生きるためのエネルギー補給ですが、
食環境によって感じる美味しさや食欲が変わることが多々あります。
生命維持のための本能的な営みであると同時に、
食を通じたコミュニケーションの有無と質が精神面に作用する
という情緒的な営みでもある・・・面白くて難しい。
だからこそ、「食育」の中に「共食」という言葉が出てくるのでしょう。

「共食」とは「みんなで一緒に食卓を囲んで、共に食べること」です。
みんなで食べる光景を思い浮かべてみてください。
食事までに、「今日のお夕飯何食べたい?」「ちょっと盛り付けるの手伝って」
といったコミュニケーションを経ることもよくあります。
食事の開始となったら、みんなで「いただきます」とあいさつをし、
色々な会話をしながら食べます。
会話の中で料理や食材の説明があったり、感想を言い合ったり。
「肘をつかないで」「左手を添えて」「お箸の先を人に向けないの」と
食事のマナーを指摘されることもあります。
楽しかったり、ちょっとうるさく感じたり・・・

でも、食べ終わって「ごちそうさま」とあいさつをするころには、
お腹が満たされて幸せな気持ちになっていることが多いのではないでしょうか。

食事、コミュニケーション、学び、文化の継承などなど、共食には本当に様々な役割があります。

「最近は、核家族化やライフスタイルの多様化などによって、
家族みんなが集まって食事をする機会が減ってきているといわれています。」
と政府広報オンラインに掲載されています。

両親とも残業で帰宅が遅く、子どもは22時まで塾。
私の周囲でも、共食の時間がなかなか取れないご家庭は多い気がする・・・

Happyおむすびコンテストの応募作品を考える中で、
あるいは紹介されている入賞・入選作品を見たときに、
誰かと一緒におむすびを食べて「美味しいね」と言い合ったことを思い出し、
家族や友人と食事の時間を共有することの楽しさと大切さを
改めて感じてもらえていたなら嬉しいです。

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