キーワード分析!栄養士実力認定試験過去問~栄養学総論①~

2016年~2025年の栄養学総論の出題頻度ランキング👇
第1位:脂質の栄養
第2位:糖質の栄養
第3位:ビタミンの栄養
第4位:たんぱく質・アミノ酸の栄養
第5位:ミネラルの栄養
第1位から第5位の出題頻度の差は、あまり大きくありません。
まずは、第1位脂質の栄養について見ていきましょう。
脂質の栄養
脂質は苦手な学生さんが多いとのこと。昨年度のコラムでも2回取り上げました。
↓ぜひ復習してください。
深堀り!栄養士実力認定試験過去問題~生化学③~
深堀り!栄養士実力認定試験過去問題~栄養学総論②~
今回は、出題頻度の多い例解順に挙げてみます↓
★コレステロールは、エネルギー源として利用されない。
(「エネルギーになる」グループの栄養素・脂質の一種なのに、コレステロールはエネルギー源になりません✖!細胞膜や胆汁酸、一部のホルモンやビタミンDの材料です。)
★キロミクロンは小腸で産生され、食事由来の脂質を運搬する。
(キロミクロンはリポたんぱく質の1つ。小腸で吸収された脂質(主に中性脂肪(TG))を包んで運びます。)
★食後には、血中キロミクロン濃度が高くなる。
(「食事由来の脂質を運搬する」のが仕事なので、食後はたくさん血中に出ます。)
★骨格筋は、ケトン体をエネルギー源として利用できる。
(空腹時、脂肪酸をエネルギー源にしようと分解する(β酸化)すると、アセチルCoAがたくさん合成されすぎちゃう。余ったアセチルCoAは肝臓でケトン体に変換され、これは脳や骨格筋のエネルギー源になります。)
★胆汁酸は、長鎖脂肪酸をミセル化して吸収を助ける。
(コレステロールを材料に肝臓で合成され、胆嚢で蓄え・濃縮、十二指腸から分泌され、脂質の吸収を助けます!)
★胆汁酸は、回腸で再吸収される。
(役目を終えた胆汁酸は、小腸の回腸から再吸収され、肝臓へ戻ります。)
★吸収された中鎖脂肪酸は、門脈経由で肝臓内に入る。
(水溶性が高く毛細血管から吸収されるので、リンパ管は経由しません✖)
★脂肪酸は、グルコース合成(糖新生)に利用されない。
(脂肪酸からグルコースを合成するための酵素が存在しないので、利用できないんです😢)
★VLDLは、肝臓で合成される。
(VLDLはリポたんぱく質の1つ。肝臓で合成された中性脂肪(TG)を包んで運びます。)
★HDLは、肝外組織のコレステロールを肝臓へ輸送する。
(HLDLはリポたんぱく質の1つ。肝臓以外の組織で余ったコレステロールを回収し、肝臓へ戻します。)

脂肪酸
あとは、脂肪酸の種類と代表的な脂肪酸を覚えてくと、生化学と栄養学総論の試験対策になります。
複数回出題された脂肪酸は👇です。
★リノール酸:必須脂肪酸、n-6系多価不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸
★α-リノレン酸:必須脂肪酸、n-3系多価不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸
★アラキドン酸:必須脂肪酸、n-6系多価不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸
★オレイン酸:必須脂肪酸ではない、n-9系一価不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸
★ドコサヘキサエン酸:必須脂肪酸ではない、n-3系多価不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸
★イコサペンタエン酸:必須脂肪酸ではない、n-3系多価不飽和脂肪酸、長鎖脂肪酸
「脂質苦手・・・😢」という方は、このページの内容だけでも覚えるつもりで頑張ってください!
※建帛社 2026年版 栄養士実力認定試験過去問題集
全国栄養士養成施設協会が毎年実施する実力認定試験を2025年12月実施分まで、過去5年間の問題を分野別に網羅。直近2年は、実際の問題用紙を掲載。解説付き別冊解答充実。5年間のすべての問題の正答率も示す。ご購入は建帛社様サイトから。
出典:栄養科学シリーズNEXT 食品衛生学 講談社
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▶Columnist Profile
協会事務局スタッフ M・Y
管理栄養士
日本女子大学卒業
大手食品メーカーの研究職を経て、現在に至る。
3児のママ。


