<おいしい情報をお届けするコラム>旬を迎えたリンゴを味わおう

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<おいしい情報をお届けするコラム>旬を迎えたリンゴを味わおう

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リンゴは世界中で栽培されています。日本国内では品種改良が進み、甘さと酸味のバランスや歯ごたえなど、消費者の嗜好に合ったさまざまな品種が店頭に並んでいます。

果実に袋がけをするものを有袋りんご、袋がけをせずに日光を当てたものを無袋りんごといいます。袋をかけるとリンゴの色が鮮やかになります。日光に直接当たらないため甘さが控えめになりますが貯蔵に向いています。袋をかけないと日光に当たって糖度が高くなりますがきれいな赤色が出にくくなります。同じ品種でも「サン」という表示があるのが無袋りんごです。
 

85%が水分で、むくみの解消や高血圧の予防・改善に役立つカリウムが多く含まれています。リンゴの皮と実の間に多く含まれる食物繊維のペクチンには整腸作用があり、便秘や下痢を解消して胃腸の働きを整える効果があります。

リンゴの収穫量は、全国1位が青森県で59%、2位が長野県で19%、この2県で約8割を占めています。3~6位が東北地方の山形県、岩手県、福島県、秋田県です。長野県は東北地方より早く収穫が始まります。
 

長野県の北東部、千曲川下流の長野盆地の中心に位置する長野市。長野盆地は全国屈指のリンゴの産地です。
長野市篠ノ井小松原のりんご農家の林さんご夫妻は、毎年11月初旬は「シナノゴールド」と「サンふじ」の収穫に追われています。ほかに「夏あかり」「サンつがる」「紅玉」「秋映(あきばえ)」「シナノスイート」など合わせて7品種を栽培しています。収穫の時期は品種によって異なり、8月から11月中頃まで続きます。

リンゴ農家の林隆夫さん・栄子さんご夫妻


リンゴの収穫作業の様子


一つひとつ丁寧にリンゴを選別します

ご主人の隆夫さんは「収穫は1年に1度ですが、1月末の剪定から始まって花摘み、摘果、消毒や草刈りなどまで、収穫後のつかの間の休みを除いて1年を通して作業が続きます。品質の良いリンゴを作るにはそうした管理が重要です」と話します。
「リンゴの果実全体に太陽が当たってきれいに赤く色付くようにするための作業が葉摘みです。収穫前のこの作業がとても大変です」と奥様の栄子さん。そうした作業によって大切に育てたリンゴをひとつひとつ丁寧に収穫。夫婦二人三脚でリンゴ栽培に励んでいます。

そのまま食べても、調理してもおいしいリンゴ。
アップルパイには「紅玉」が一番適していると栄子さん。栄子さんおすすめの簡単アップルパイのレシピをご紹介します。

<簡単♬アップルパイ>

栄子さん手作りのアップルパイ

【材料 4切分】
市販の冷凍パイシート 2枚
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紅玉 2個
砂糖 60g
バター 15g
レモン汁 小さじ2
シナモンパウダー お好みで
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卵黄 1個分

【作り方】
(1)リンゴの皮と芯を取り、厚さ1cmのいちょう切りにします。

(2)鍋に(1)のリンゴと砂糖、レモン汁を入れ、水分を飛ばしながらリンゴが透き通ってくるまで中火で10~15分程度煮ます。焦がさないように気を付けます。火を止めてバターとシナモンを混ぜて冷まします。

(3)オーブンを200℃に温めておきます。
   パイシートを冷凍庫から出して10分程度自然解凍します。

(4)パイシートの1枚に冷ました(2)をのせて、もう1枚のパイシートに切れ込みを入れて上からかぶせ、縁をしっかりと閉じます。卵黄を混ぜて刷毛で塗ります。

(5)200℃のオーブンで10分焼き、さらに180℃で20分程度焼きます。

(1切分 366kcal 塩分0.2g)


パイのサクサクとリンゴのしっとりがおいしいアップルパイ

ワンポイント♬:紅玉がなければ、手に入るリンゴでもOKです。ぜひ作ってみてくださいね。

平成29年5月16日公表の農林水産統計「平成28年産りんごの結果樹面積、収穫量及び出荷量」による



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