<おいしい情報をお届けするコラム>手洗いは衛生管理の基本!食中毒予防の3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」

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食中毒とは、その原因となる細菌やウイルス、有毒・有害な物質などに汚染された食品を摂取することによって、嘔吐(おうと)や下痢、発熱などの症状を起こす健康被害のこと。
食中毒の原因は、「細菌」「ウイルス」「自然毒」「化学物質」「寄生虫」の5つに大きく分けられます。

食中毒の原因の多くは細菌性食中毒。食中毒は一年中発生していますが、寒い冬が終わり、暖かくなり始める4月頃から増える傾向があります。
気温が上昇して湿気が多くなるにつれて、食中毒の原因となる細菌の増殖が活発になるためです。

食品中で食中毒を起こす細菌が増えても、腐敗*1とは異なり、食品の味や色、においなどの風味に変化はありません。
また、食中毒というと、給食や飲食店などでの集団食中毒のことと思われがちですが、家庭での食事でも発生しています!
*1・・・腐敗とは微生物が食品の成分を分解し、食品の味や色が変質し、悪臭がして食べられなくなる状態のこと

食中毒のリスクが高まるこれからの時期は、食中毒予防の3原則である、
細菌などを「つけない」「増やさない」「やっつける」を徹底しましょう。

食中毒予防の3原則

その1「つけない」

細菌などを食品や調理器具につけないようにこまめに手を洗いましょう。まな板などの調理器具は使用の都度にきれいに洗いましょう。
加熱しないで食べるものを先に、その後に生の肉や魚を取り扱うようにします。


その2「増やさない」

細菌などの多くは10℃以下で増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下で増殖が停止します。肉や魚などの生鮮食品は購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
調理は手早く行って、調理した食品は早めに食べましょう。


その3「やっつける」

ほとんどの細菌などは加熱によって死滅します。食品の中心部までよく火を通して食べましょう。
生の肉や魚、卵などを扱った調理器具は洗剤でよく洗って、熱湯をかけるか台所用殺菌剤を使って殺菌します。


手洗いは衛生管理の基本

食中毒予防の3原則のひとつ「つけない」を確実に実行するために正しい手洗いを身につけましょう。

サラヤ(株)が推奨する「衛生的手洗い」は、食品を取り扱う仕事や、医療、福祉に関係する仕事をする人に必要な手洗い方法で、洗って、ふいて、消毒まで行い、感染予防や食中毒予防のために、通過菌をすべて除去することを目的としています。

画像提供:サラヤ(株)



画像提供:サラヤ(株)


手指消毒のポイント

①アルコール消毒液は、両手に噴霧することが重要です。また、指先をおりまげて、行きわたりにくい箇所でも
 ある指先にも噴霧できるようにします。

②すすぎ不十分で石けん成分が残っていたり、水気が残っているとアルコールの効果は減少します。
 しっかり流水ですすいで、しっかり水気を拭き取ってからアルコールを噴霧してください。

③アルコールは噴霧するだけでなく、しっかりとすり込むことが大切です。手洗いと同じ手順で、しっかりすり
 込みましょう。
情報提供:サラヤ(株)


サラヤ(株)「出来ていますか?せいけつ手洗い」→ http://family.saraya.com/tearai/index.html
手洗いチェッカーを使用した手洗いテストの様子をチェック! 手洗い啓発ポスターをダウンロードできます。


 

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