<おいしい情報をお届けするコラム>楽しく育てて、食べておいしいキッチンガーデンにチャレンジしてみよう

パセリや青じそ(大葉)などの薬味、彩りのリーフレタスやミニトマトは、料理に欠かせない香りや風味、色のアクセントですが、少量しか使わない薬味は余りがちで、彩りはストックがないとつい省略してしまうことがあります。
料理に少しだけほしい定番の野菜が、必要な時に自宅で収穫できるととても便利ですよね。
水耕栽培で作った、青じそとミニトマト、リーフレタスでいつもの食卓が一段と華やかになります
畑や庭、広いベランダがなくても、室内でできるコンパクトな野菜作りをご紹介します。
手間がかからず身近な道具で始められる水耕栽培は、土によるカビや虫の発生、においなどの心配がなく衛生的。
管理がしやすいので失敗が少ないのが特長です。室内ではそれほど時期を気にする必要もありません。
栽培方法はシンプルです。水を含ませたスポンジやハイドロボールに種をまいて、発芽したら液体肥料を混ぜた水で育てるだけ。
水には栄養がないため成長を促す養分が含まれている水耕栽培用の液体肥料が必要です。
栽培容器はペットボトルや100円ショップの容器などを加工します。
容器にアルミホイルを巻いて日光を遮断します
ポイントは、酸素不足で根腐れしないように、根元から根の半分程度の部分は水面から出すこと。容器をアルミホイルや包装紙などで覆って日光を遮断することで藻の発生を防ぎます。野菜の種類と室温によりますが、最初の収穫までは30日程度。好みの薬味や彩りが必要な時に、成長して食べ頃になった部分を少しずつ摘み取ることで、長期間収穫することができます。
根菜類は難しいですが、葉物野菜やハーブが向いています。リーフレタスやこまつな、青じそ、パセリ、バジル、ミントなど。家庭菜園で人気のミニトマトも育てられます。
初めてで不安だという人には、水耕栽培キットが販売されています。
収穫まで30日間も待てないという人には、スプラウトやリボベジがおすすめ。液体肥料を使わずに水替えだけで栽培して、1~2週間で収穫できます。
水を毎日取り替えて、カビが発生しないように気を付けるのがポイント♬
(左)見た目もかわいいミントの葉っぱ (右)葉ねぎのリポベジ
リボベジとはリボーンベジタブルの略で、再生野菜のこと。
トウミョウ(豆苗)やこまつな、葉ねぎ、にんじんなどの、普段なら調理の後に捨ててしまう野菜の一部を使います。ゴミを減らして、節約にもなるエコな家庭菜園として最近注目されています。
ブロッコリースプラウトの水耕栽培
スプラウトとは種から発芽したばかりの新芽のことで、かいわれだいこんやレッドキャベツ、ブロッコリーなどがあります。
水耕栽培は収穫して食べるだけでなく、茎や葉と根の両方の成長を観察する楽しみがあります。
栽培容器を演出すればグリーンインテリアになりますので、ぜひ試してみてください。